趣 旨


  
  武道振興のセンターとしての位置付けにふさわしく、伝統を踏まえた
   新しい文化の発展的継承に寄与し得る建築を目指し、武道の持つ国際的
   意義を念頭に、武道の全国規模の公式大会の開催が可能な大型スポーツ
   施設、且つ、武道はもちろんのこと、県民の多様なスポーツ需要に対応
   するため、各種のスポーツにも利用しうる多目的ホール、各種事業の情
   報・サービスの提供や研修等の役割を担い、日常的な武道練習の場を提
   供し、県民に開かれ、親しみやすく、武道を通じて健康増進に役立てる
   事を基本理念として計画された。

    都市の景観づくりの核となる建築を目指し、日本の伝統的建築デザイ
   ンに依拠しつつ、材料、工法等の工夫により現代風にアレンジした新し
   い武道館をイメージ。敷地の高度利用を図ることにより大きな外部空間
   を生み、建物配置を道路面よりセットバック、歩道や植樹帯を設け、地
   域住民及び来館者の安全と利便を確保し、周囲への威圧感を和らげるよ
   う配慮した。


 
   エントランスホール正面の硝子越にデザイン壁を配し、錬成道場にふ
   さわしく、テーマを「登竜門」とし、龍をモチーフに切磋琢磨、研さん
   の姿を示し、鼓舞・修練の精神を表した。


    身体障害者に対する施設として、身体障害者観覧席、身体障害者便所
   玄関自動扉車椅子用スロープを設け、ISO規格マーク表示及び床面点
   字ブロック敷設による動線誘導を行っている。

    省エネ対策には、遮光ブラインド、断熱材、空調機械の分散化、風量
   制御等施設にて対応した。



 概 要

   名 称  愛知県武道館
   所在地  郵便番号455-0078 名古屋市港区丸池町1丁目1−4
   電話番号 052−654−8541
   FAX  052−654−8540
   敷地面積  9,915.90u
   延床面積 15,715.60u
 
   施設の内容
      大道場  競技フロアー1,575u
           柔道・剣道・なぎなた・コンベンション機能・
           バレー・バドミントン・卓球等
      観覧席  1,504席(固定席)

      錬成道場 1 階 なぎなた道場 2面
               その他事務室・会議室
           中2階 宿泊室    10室(50人収容)
           2 階 柔道場    3面
               近的弓道場  12人立
           中3階 更衣室等
           3 階 剣道場    3面
               遠的弓道場  9人立 
 

 管理団体        

   財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団
   所在地 名古屋市中区新栄1−49−10 愛知県教育会館2F







  【登竜門】 とうりゅうもん                     

中国の後漢時代の「党錮伝」からの出典。龍門とは中国の黄
河中流の急流で、ここを登った鯉は龍になると言われたことか
ら由来している。「困難ではあるが、そこを突破すれば立身出世
できる関門」という意味から、武道館での武道修練の目標を暗
示し、その目標に対し切磋琢磨する武道の精神性を表現してい

ます。

 【設置場所】 1階エントランスホール正面
 【寸   法】 幅24.5m  高さ2.56m

 【原 案 者】  小坂忠勝
 【製 作 者】  西田明末







  【龍面鬼瓦】 りゅうめんおにがわら               

  愛知県武道館の建物は龍を基調にしており、そのコンセプト
から鬼瓦を「龍面」としています。
錬成棟1階中庭に展示しているものは、大道場棟西面と錬成
棟東面に配置されている「雌」と同じもので、「雄」は対面となる
大道場東面と錬成西面に配置してあります。口をあけている方
が「雌」で、梵字の字母の初韻「阿(あ)」(開口音)をあらわして
おり、口を合せている方が「雄」で、終韻「吽(うん)」(合口音)を
あらわしています。
 密教では、「阿」を万物の根源、「吽」を一切が帰着する知徳
としており、寺院山門の仁王や狛犬などにこの相が見られます。
共に一つのことをするときなどに、相互の微妙な調子や気持
ちを表す「阿吽の呼吸」は、ここから引用されています。
 なお、愛知県武道館のエレベーター扉の表面デザインも「龍」
にしています。



 【設置場所】 錬成棟1階 中庭   
 【寸   法】 幅1,4m  高さ1.5m 厚さ35cm 重さ1.5t
 【製 作 者】  鬼師 杉浦義照 (山本鬼瓦工業株式会社) 
          ・全国鬼師の会会員
          ・代表作  京都「平安神宮」鴟尾 他多数
     






 
【鴟尾】しび 

       古代の茅葺宮殿・仏殿の大棟の両端に取り付けた装飾で
瓦・銅又は石で造られた物です。
 一般的には、沓を立てた形に似ていることから「沓形」と言
われ
家屋に用いられる鬼瓦や城に用いられる「しゃちほこ」
の起源とされています。


 
 【設置場所】 正面玄関
 【寸   法】 幅25.5cm  高さ61.5cm 重さ約60s
 【原 案 者】  小坂忠勝
 【製 作 者】  鬼師 杉浦義照 (山本鬼瓦工業株式会社) 
          ・全国鬼師の会会員
          ・代表作  京都「平安神宮」鴟尾 他多数


 


愛知県武道館 

 施設概要

趣旨 | 概要 | 管理団体 |        写真SPOTT | 登竜門 | 龍面鬼瓦 | 鴟尾